
40代になって「顔のたるみが気になり始めた」という方も多いのではないでしょうか。年齢と共に気になり始める肌の症状の中でも、顔のたるみは老けた印象を与えやすい特徴があります。
この記事では、40代の顔のたるみ改善方法や原因、治療法を紹介します。
40代に多い顔のたるみの原因

40代の顔のたるみを改善するためには、まず原因を把握しておくことが大切です。ここでは、40代に多い顔のたるみの原因を解説します。
肌のハリと弾力の低下
40代で顔のたるみが目立つ原因は、肌のハリと弾力が低下するためです。
肌のハリをもたらすコラーゲンやエラスチンは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが線維芽細胞に働きかけることによって生成されます。
老化現象によってエストロゲンが減少すると線維芽細胞の働きが弱まり、コラーゲンやエラスチンが減少してたるみが目立ちます。
顔周りの筋肉の低下
40代は、顔周りの筋肉が低下することによってたるみが目立つ場合もあります。
これは加齢や生活習慣の影響によって顔の筋肉が衰えてくると、皮膚や脂肪を支える力が弱まり、たるみが生じるためです。
例えば、目の周囲を取り囲む筋肉がゆるむことで、まぶたや頬が下がりやすくなります。また、頬や口元の筋肉が衰えてくると、ほうれい線やマリオネットラインが目立ちやすくなります。
代謝の低下
年齢を重ねて代謝が低下することも、顔のたるみが生じる原因です。
エネルギー消費が減って脂肪がつきやすくなると、肌は脂肪を支えることができず、重力の影響で下垂して顔のたるみが生じます。
また、代謝の低下は脂肪の増加だけでなく、むくみも引き起こす原因の一つです。むくみは老廃物や余分な水分が皮下組織に滞留することで起こり、皮膚がさらに重くなってたるみをさらに悪化させることがあります。
骨格や靭帯の劣化
40代の顔のたるみが起こる原因として、骨格や靭帯の劣化も挙げられます。
この年齢になると顔の骨密度が低下し始め、骨が萎縮して小さくなり、皮膚や脂肪、筋肉を十分に支えることができずにたるみが生じるためです。
骨格の変化により、若い頃の逆三角形の顔型が、年齢とともに四角形や台形に変化しやすくなります。
また、顔の皮膚や脂肪、筋肉を骨につなぐ役割を持つ靭帯も、加齢によって硬くなったり、伸びて縮んだりします。これにより、フェイスラインや目元、頬、口元、首のたるみなどの症状につながるケースも多いです。
紫外線によるダメージ
顔のたるみの大きな原因の一つが、紫外線による光老化と呼ばれる現象です。
紫外線は肌の奥深くまで到達し、コラーゲンやエラスチンなどの成分を破壊する原因とされます。特に40代は、加齢によりコラーゲンやエラスチンの生産量自体が減少しやすく、このタイミングで紫外線ダメージが加わることで、たるみが目立ちやすくなります。
さらに紫外線によるダメージは蓄積されるため、若い頃からの紫外線対策の有無がたるみの進行度に影響することも多いです。
また、紫外線対策を怠ると、顔のたるみだけでなく、シミやシワなどの肌老化全般が加速します。
生活習慣の乱れ
40代になると、加齢に加えて生活習慣の乱れが顔のたるみを加速させる原因となります。生活習慣が顔のたるみに与える原因を以下の表にまとめています。
| 生活習慣の乱れ | 顔のたるみへの影響 |
| 睡眠不足 | 肌の修復やコラーゲンの生成能力が低下。 |
| 栄養バランスの悪い食事 | コラーゲンやエラスチンの生成に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルが不足。 |
| 運動不足 | 顔の筋肉が衰え、皮膚や脂肪を支えきれなくなる。 |
| ストレス | ホルモンバランスの乱れにつながり、肌のターンオーバーを妨げる。 |
| 喫煙 | 煙草に含まれる有害物質が、肌のコラーゲンやエラスチンを破壊する。 |
| 過度な飲酒 | 肌の水分不足やコラーゲンの減少、むくみなどを引き起こす。 |
40代は年齢的にもホルモンバランスの変化やコラーゲン生成力が低下し、たるみが目立ちやすくなる年齢です。これらの生活習慣の乱れが重なることで、顔のたるみの症状がより強く出やすくなります。
40代の顔のたるみ改善なら美容クリニックがおすすめ

40代の顔のたるみ改善を希望するなら、美容クリニックでの治療が推奨されます。ここでは、その理由について詳しく解説します。
専門医による的確な診断が受けられる
40代の顔のたるみを美容クリニックで改善するメリットとして、専門医による的確な診断が受けられることが挙げられます。
専門医が顔のたるみの原因や状態を詳細に診断し、皮膚の厚みや脂肪量、筋肉の状態など、個々の特徴を把握したうえで最適な治療法を提案してもらうことが可能です。
また、切らない治療から外科的な治療まで、ダウンタイムや効果の持続期間なども考慮し、複数の治療法から選択できます。
さらに、フェイスラインやほうれい線、マリオネットライン、二重あごなど、複数の部位や悩みに対し、組み合わせ治療も可能です。
アフターケアやサポート体制の充実
美容クリニックで顔のたるみ改善を行うことをおすすめする理由は、アフターケアやサポート体制が充実しているためです。
施術後には腫れや赤みなどの経過を観察し、不安やトラブルが発生した場合でも、迅速に対応してもらうことができます。また、施術後は肌が敏感な状態になるため、生活習慣で注意すべきポイントを指導してもらえます。
こうしたアフターケアやサポート体制があることで安心して治療に臨め、効果的に顔のたるみ改善を進めることが可能です。
短期間で効果が得られる
40代の顔のたるみ改善に美容クリニックをおすすめする理由として、短期間で効果が得られることも挙げられます。
美容医療では医学的に認められた治療法が多数あり、こうした施術はセルフケアに比べると即効性が高いのが特徴です。治療法によっては施術直後からたるみ改善の効果を実感できるものもあり、すぐに改善したい方に最適です。
また、効果の持続時間が長い治療法も多く、定期的なメンテナンスで若々しい印象をキープしやすい特徴もあります。
40代の顔のたるみ改善方法

美容クリニックでは、年齢や肌の状態にあわせてさまざまな治療法を選択できます。ここでは、美容クリニックで受けられるたるみ改善の治療について解説します。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、40代の顔のたるみやボリュームロスを改善するために効果的な治療法です。ヒアルロン酸をたるみが気になる部位に注入することで、ふっくらとしたハリや若々しい印象を取り戻す効果が期待できます。
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であり、高い保水力を持つのが特徴です。美容医療においては、ジェル状のヒアルロン酸製剤を皮膚や皮下に注入することで、シワやたるみ改善を図ります。
また、ヒアルロン酸注入は即効性があり、ダウンタイムも短いため、忙しい40代の方にも適した治療法です。注射による治療のため、外科手術に抵抗がある方でも受けやすいのがメリットです。
XERF(ザーフ)
XERF(ザーフ)は、40代の顔のたるみ改善に注目されている最新の高周波治療器です。
これは2種類の高周波を3段階の深度で皮下に照射し、真皮層から脂肪層まで広範囲にアプローチできます。施術直後からフェイスラインの引き締めやリフトアップ効果を実感でき、その後もコラーゲンやエラスチンの生成を促すため、ハリや弾力が数か月持続します。
施術中の痛みが少ないことや、ダウンタイムもほとんどないため、忙しい40代の方も取り入れやすい治療法です。切らずに自然なリフトアップを目指したい方や、肌質も同時に改善したい方にも向いています。
糸リフト
糸リフトは、40代の軽度から中度のたるみ改善に効果的な治療法です。
たるみやほうれい線を物理的に引き上げることによって、若々しいフェイスラインと肌のハリを取り戻すことができます。施術直後からリフトアップ効果を実感しやすいのが特徴で、現状のたるみ改善だけでなく、今後のたるみ予防につなげることも可能です。
また、糸を挿入することでコラーゲン生成が促進され、肌のハリや弾力が回復し、小じわや乾燥の改善も効果が期待できます。糸リフトだけでは改善が難しい場合、ヒアルロン酸注入との併用も検討されます。
クマ取り
クマ取りは、目の下のたるみ改善に効果的な治療法です。
40代では加齢による眼球周囲の眼窩隔膜が緩み、内側の脂肪が前方に突出することで、目の下にたるみやクマが生じます。なお、美容クリニックで受けられるクマ取りの治療方法には以下があります。
- 脱脂+脂肪注入
- ベビーコラーゲン注入
- ヒアルロン酸注入
これらの治療法はクマやたるみの原因に応じて選択されます。特に40代は、たるみとへこみが混在するケースも多いため、脱脂と脂肪注入やヒアルロン酸注入を組み合わせるアプローチが主流です。
自宅でできる40代の顔のたるみ予防

40代は肌のハリや弾力が低下しやすい年齢ですが、日常的なセルフケアや生活習慣の見直しにより、たるみの進行を遅らせることが期待できます。
ここでは、40代におすすめの顔のたるみ予防を紹介します。
保湿ケアの徹底
40代の顔のたるみ予防では、保湿ケアの徹底が重要になります。
なぜなら、肌の乾燥はハリや弾力を失わせ、たるみを悪化させる大きな要因となるからです。保湿ケアは以下のことを心がけましょう。
- 保湿成分配合の化粧品を選ぶ
- 洗顔後すぐに保湿する
- 乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐ
- シートマスクや保湿パックなどの集中ケアを取り入れる
毎日の丁寧な保湿ケアを続けることで、40代の肌の乾燥やたるみの進行を抑え、若々しい印象を維持しやすくなります。
日頃の紫外線対策
40代の顔のたるみ予防では、たるみを進行させないためにも日頃の紫外線対策も大切です。
季節や天候に関わらず、毎日顔や首に日焼け止めを塗りましょう。特にフェイスラインや髪の生え際、耳、首元までしっかりガードすることが重要です。外出時は帽子や日傘、サングラス、ストールなどを使い、紫外線が肌に直接当たらないように注意しましょう。
また、紫外線は窓ガラスを通過するため、室内にいても対策が必要です。徹底した紫外線対策は、40代の肌のたるみや老化を防ぐための基本です。
バランスの良い食事
40代の顔のたるみ予防には、バランスの良い食事が重要です。
肌のハリや弾力を保ち、たるみを進行させないためには、食事の中で以下の栄養素を取り入れるとよいでしょう。
- タンパク質:大豆製品、豚肉、乳製品、魚など
- 大豆イソフラボン:納豆、豆腐、きな粉など
- ポリフェノール:緑茶、ココア、なす、ごまなど
- ビタミンC:柑橘類、ブロッコリー、イモ類など
- ビタミンE:アーモンド、カボチャ、アボカドなど
- ミネラル:レバー、赤身肉、海藻など
- 食物繊維:野菜、きのこ、ヨーグルトなど
これらの栄養素をバランスよく取り入れることにより、肌のハリや弾力を維持し、たるみを抑える効果が期待できます。
また、食事では、最初に野菜や食物繊維を摂るよう心がけましょう。
これは、食物繊維が糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぐことで、肌の糖化を抑え、たるみやシワの進行を遅らせる効果が期待できるためです。
表情筋を鍛える
40代の顔のたるみ予防には、表情筋を鍛えることが効果的です。表情筋は以下の方法で鍛えられます。
- 口角を意識して笑顔を作る
- よく噛んで食事をする
- フェイシャルマッサージをする
他にも、大きく口を動かして「あ・い・う・え・お」と発音するあいうえお体操も、顔全体の筋肉をまんべんなく使うことができます。
表情筋トレーニングは毎日継続することが大切です。マッサージやエクササイズは、入浴後など、血行が良いタイミングで行うとより高い効果が期待できます。
まとめ
顔のたるみは、肌のハリや弾力の低下、表情筋の衰え、骨格の変化など、さまざまな要因によって生じます。特に40代は女性ホルモンの減少や代謝の低下により、コラーゲンやエラスチンの生成力が落ち、たるみが起こりやすくなります。
たるみ改善には、専門医による診断のもと、ヒアルロン酸注入やXERF(ザーフ)、糸リフトなどの美容医療がおすすめです。
また、日常生活では保湿や紫外線対策、生活習慣の改善、表情筋トレーニングなどを取り入れるとたるみの予防効果が期待できます。
40代の顔のたるみ改善なら、SHIROKUMA CLINIC AZABUにご相談ください。
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